ドイツのニュース

長期的年金改革法と不正競争法改正、成立

 連邦議会は6月16日(水)、長期的年金改革法案に対する連邦参議院の異議申し立てを却下した。却下賛成が303票、反対が284票だった。その結果、長期的年金改革法は2005年1月1日に発効する。(2004年3月15日のニュースを参照)

 年金保険金庫の長期的安定と年金保険料率安定化のために、人口統計上の発展を考慮した持続性要素が年金算定方式に導入される。その結果、年金調整が抑制され、年金水準は長期的に著しく引き下げられる。

 すでに短期的年金改革法が発効しており、今年は年金引き上げがなかったほか、年金受給者は4月1日から介護保険料を全額負担しなければならない。また、先週は年金課税に関する高齢者所得法も成立した。ドイツの年金受給者は将来、従来よりも大幅に低水準の年金を覚悟しなければならない。

 一方、連邦議会は不正競争法改正案に対する連邦参議院の異議申し立ても却下した。不正競争法改正の成立により、特定期間だけの冬と夏の大安売りは廃止され、小売業は安売りを自由に決定できる。伝統の夏と冬の大安売りは将来も可能であるが、特定の期間に制限されない。また、同法改正により、消費者は不正競争(例えば、迷惑電話による宣伝、子供や青少年の無知を利用したもぐり宣伝)から保護される。

20046月22日)

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