ドイツのニュース

CDU/CSUとSPD、移民法案で合意

   シリー連邦内務相(SPD)とベックシュタイン・バイエルン州内務相(CSU)、ミュラー・ザールランド州首相(CDU)は移民法案で合意した。両院協議会が6月30日に法案を決定した後、連邦議会と連邦参議院が7月9日に採決する。両院が可決すれば、2005年1月1日に移民法が発効する。現行のグリーンカード規定は2004年12月31日に失効する。(2004年6月7日のニュースを参照)

 CDU/CSUとSPDは移民同化(ドイツ語授業)のコスト負担で最後まで揉めたが、SPDが連邦のコスト負担で譲歩したため、3党は法案で合意した。連邦は、新たにドイツに移住する外国人だけでなく、すでにドイツに住んでいる外国人のドイツ語授業のコストも引き受ける。

 シリー連邦内務相は、「ドイツにおける歴史的な転換」として移民法を高く評価した。ミュラー・ザールランド州首相は、移民法により、ドイツの安全保障と外国人の同化、移民の制御が改善されると語った。各政党と経済団体は法案合意に満足感を示しており、移民法案の成立が確実視されている。自由民主党FDPは法案に賛成することを表明した。法案作成から外されていた緑の党も「全体的に負担可能な妥協」として受け入れる意向である。4年以上にわたって議論されてきた移民法がようやく成立する見通しとなった。

2004年6月22日)

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