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女性初の五賢人委員会委員が誕生

   連邦経済省はマインツ大学のヴェーダー・ディ・マウロ経済学部教授(38才)を経済諮問委員会(五賢人委員会)の委員に指名した。クレメント連邦経済相は6月23日(水)に連邦内閣に指名を提出する予定であるが、連邦内閣の同意は確実と見られている。経済諮問委員会設立後41年で初めて、女性の委員が誕生する。外国籍の委員も初めてである。

 経済諮問委員会の委員だったアクセル・ヴェーバー氏がドイツ連邦銀行の総裁に就任したため、連邦経済省は後任者を探していた。

 ヴェーダー・ディ・マウロ氏はスイスとイタリアの国籍を有し、世界銀行、国際通貨基金などに勤務した後、バーゼル大学で教鞭をとり、2001年4月からマインツ大学で国民経済、経済政策、国際マクロ経済を教えている。2002年からはスイス政府の景気対策委員会の委員。ヴェーダー・ディ・マウロ氏は欧州中央銀行の対外経済部長であるディ・マウロ氏と結婚しており、子供は1人。

 ヴェーダー・ディ・マウロ氏が経済諮問委員会に新風をもたらすものと期待されている。

2004年6月22日)

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