ドイツのニュース

保険金庫と歯科医、歯補綴費用負担で基本的に合意

   保健改革の一環として、来年から被保険者は歯補綴のための追加保険(被雇用者の全額負担)に加入しなければならない。法定疾病保険金庫と保険医連盟は6月23日(水)、歯補綴費用負担に関する新規定で基本的に合意した。シュミット連邦保健・社会相はこの合意を歓迎している。

 それによると、2005年1月1日からは疾病保険金庫は発生する歯補綴治療コストに対して、固定価格を負担する。固定価格以上のコストは被保険者が自己負担しなければならない。これまでは、歯冠や架工義歯、義歯のコストの50%を疾病保険金庫が負担し、残る50%を被保険者が自己負担していた。

 新規定では、脱落した歯が4本までの場合は架工義歯が通常給付サービスとみなされるが、5本以上の場合には割安なプロテーゼが通常給付サービスとみなされる。また、これまでは被保険者の全額負担になっていた高額な植歯にも保険金庫が固定価格を負担する。43の固定価格負担カタログに含まれないサービスは被保険者の全額負担となる。被保険者は歯科医から費用見積書を受け、それを保険金庫に許可してもらわなければならない。低所得者には特別規定が適用される。

 保険医連盟と疾病保険金庫によると、すべての治療ケースの95%は従来と変わらず、従来の給付を受けられるという。歯補綴用追加保険の保険料は月額8~8,50ユーロになる見通しである。被保険者は法定疾病保険金庫と民間疾病保険会社を選択できる。今回合意した新規定は7月半ばに正式に承認されるが、これ以上の変更はないと見られている。

2004年6月28日)

戻る