ドイツのニュース

Ifo業況判断指数、予想に反して低下

   Ifo 経済研究所が6月25日(金)に発表したところよると、6月の Ifo業況判断指数は経済専門家の予想に反して5月の96,0ポイントから94,6ポイントに低下した。これは昨年9月以来最低の水準である。景気の現状判断は94,4ポイントから93,2ポイントに、今後6ヶ月の景気見通しは97,7ポイントから96,0ポイントに低下した。

 ズィン所長は、継続的な上昇傾向がまだ浸透していないことを示していると語った。その要因として、停滞する国内経済と弱い労働市場を挙げた。急成長する世界経済の恩恵を受けて、輸出は好調であるという。ズィン所長は「誇張した景気悲観主義」を警告している。

 Ifo研究所によると、旧東独のIfo業況判断指数は僅かに低下したが、旧西独のIfo業況判断指数は顕著に悪化した。加工業から建設業、卸売業、小売業に至るすべての経済部門で落ち込みが見られる。

連邦経済省は、現在の景気回復は特に輸出に支えられており、個人消費は石油価格急騰を主因として上昇傾向に入っていないと評価している。

 Ifo業況判断指数は2月、3月に低下した後、4月に上昇したが、5月、6月に再び低下した。経済専門家はこの浮き沈みを、世界経済が国内景気にまだ活気をもたらしていない証拠と解釈している。また、銀行の専門家は2ヶ月連続の低下を懸念しており、期待されている企業の投資拡大が抑制されるリスクが高まったとみている。

2004年6月28日)

戻る