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カリタス会、失業中の若者に職場を提供

   カリタス会(カトリック社会福祉事業団)は来年1月1日に発効するハルツIV法に基づいて職場を創出する計画である。特に、失業手当 II を受給する若者に高齢者と病人の世話をする職場を提供するという。失業手当 II 受給者には連邦雇用エージェンシーが1時間当たり1~2ユーロの補助金を出すので、カリタス会はこれを有効に利用する。カリタス会は既存の職場を確保した上で、この新しい職場を追加的に創出する計画である。

 ドイツ経済研究所(DIW)は、ハルツIV法に基づく労働市場改革により、2006年には長期失業者が現在よりも数十万人減少すると予想している。失業手当 II 受給者のための職業斡旋強化が改革の中核であるが、軌道に乗るまでに時間がかかるので、来年はまだ実質的な成果が表れないと見ている。

2004年7月26日)

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