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7月のIfo業況判断指数、再び上昇

   Ifo 経済研究所が7月27日(火)に発表したところよると、7月の Ifo業況判断指数は6月の94,6ポイントから95,6ポイントに上昇した。景気の現状判断は93,2ポイントから94,1ポイントに、今後6ヶ月の景気見通しは96,0ポイントから97,1ポイントに上昇した。

 Ifo業況判断指標は過去2ヶ月連続して低下し、6月には2003年9月以来の最低となったが、7月は力強く上昇し、ドイツ経済の改善を示した。建設業を除くすべての業種で改善しており、特に卸売業の回復が著しい。また、東西ドイツで同じく業況判断指数が上昇した。

 ズィン所長は、今年下半期も上昇傾向が持続すると予想している。経済回復は輸出に支えられているが、国内の投資需要も徐々に増加しているという。Ifo研究所のネルプ氏によると、労働時間延長を巡る論争はドイツ経済にポジティブに作用しており、景気の現状判断に影響している。但し、労働市場の改善は年末前には期待できないと見ている。

 一方、アナリストは、国内景気の回復は遅いが、輸出が推進力となって、下半期も景気回復が継続すると予想している。業況改善の理由として、諸改革の進展、ジーメンス/ダイムラー・クライスラーにおける労働協約合意、労働時間延長論争を挙げている。

2004年8月2日)

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