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輸出ブームがドイツの経済成長を加速

   連邦統計局によると、第2四半期の実質国内総生産は第1四半期よりも0,5%増加した。前年同期比では2%増。輸出ブームが成長の原動力になっているという。しかし、内需にはポジティブな推進力が見られない。

 クレメント連邦経済相は、経済の上昇傾向が持続すると確信しており、今年の経済成長率を1,5~2,0%と予測している。連邦政府の改革に伴って、輸出が内需を促進し、持続的な上昇の基盤を築くと見ている。それに対して、経済専門家は懐疑的である。欧州中央銀行は、石油価格の急騰がダイナミックな経済成長を抑制し得ると警告した。

 一方、ドイツ銀行のマイヤー欧州担当責任者は、ドイツは2004年上半期に成長の頂点に達したと分析している。英国と米国の発券銀行が金利を引き上げたことから、世界の経済成長が減速すると予想している。中国も冷え込みの兆候が見えるという。ドレスナー銀行の専門家も石油価格の影響を過小評価することを警告している。石油価格の急騰が市民の購買力を弱め、消費を抑制するという。Deka銀行のカーター氏は、石油価格が高水準のままであれば、今年の経済予測を再び下方修正しなければならないと語った。

2004年8月16日)

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