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2003年の離婚率、過去最高

   連邦統計局によると、2003年に離婚した夫婦は前年比4,8%増の約214000組で、過去最高を記録した。ここ10年間に離婚件数が継続的に増加しており、3分の1以上の夫婦は6年後に離婚している。

 特に離婚率の高い州はハンブルク、ベルリン、シュレースヴィッヒ・ホルシュタインで、離婚率の低い州はザクセンとメクレンブルク・フォアポメルンであった。しかし、全体的には東西ドイツに差は見られない。

 専門家によると、1977年以来有効な離婚法では婚姻破綻の原因の問題がなくなったことが離婚率増加の要因になっているという。離婚が簡単になり、1年間別居すれば、離婚できるようになった。「普通の家庭」が意味を失い、結婚件数は2003年に1945年以来の最低水準に低下している。

 滅多に満たせないような要求に妥協せず、理想のパートナーを求める人が多い反面、自分の人生設計を実現できないことを理由に離婚している。経済的問題、失業、職業上のストレス、労働条件などが離婚を促しており、結婚している夫婦の38%は職業上の問題ゆえに離婚している。特に、最初の子供の誕生後に夫婦の不満が急激に増えて、夫婦の危機を迎えることが多い。

 子供は離婚の障害になっていない。2003年は170260人の子供が離婚で片親になった。2002年よりも6,3%多い。4組に3組は合意の下に離婚しているが、子供が離婚の犠牲になっている。親は離婚が子供に多大の影響を及ぼすことを考えなければならないと専門家は警告している。

2004年8月16日)

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