ドイツのニュース

就職では男子の方が不利

    ドイツ商工会議所連合会(DIHK)は、ドイツの若い男性の職業チャンスを懸念している。職業生活への道からわきに離れてしまう男子生徒や若い男性が増えているという。DIHK教育専門家のヴォルトマン氏は、社会が男子生徒や若い男性に心を配っていないことを指摘している。

 2002年は中途退学者の64%が男子生徒で、男子生徒の11,5%は卒業せずに退学している。女子生徒は6,7%。25歳以下の失業者528956人のうち、ほぼ3分の2は男性であった。若い男性の方が女性よりも新しい職業ジャンル(サービス・知識社会)に適応できない。中途退学や悪い成績ゆえに、男子生徒は資格を要求される職業への道を閉ざされている。

 DIHKは、適切な促進プログラムにより若い男性を再び職業への道に引き戻すことの必要性を強調した。このままに放置しておくと、男子生徒と若い男性の職業上の展望はネガティブであるという。男子生徒の66%は学校にいる時間よりも多くの時間をテレビやコンピューターの前で過ごしているのに対して、女子生徒では14%に過ぎない。

 緑の党のシェヴェ・ゲリク氏は、「幼稚園の先生と小学校の先生は依然として典型的な女性の職業である」が、男子生徒は新しい男らしさを示す「男性的模範」を必要としていると語った。

2004年8月16日)

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