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タバコ税収入、減少

   連邦統計局によると、2004年のタバコ税収入は前年比3,3%減(4億6900万ユーロ)の136億ユーロであった。連邦政府はタバコ税引き上げ(2004年3月と12月に1本当たり1,2セント引き上げ)により法定疾病保険金庫の財務負担を軽減する計画であったが、増税の効果は表れなかった。

 昨年は全部で1117億本のタバコが課税された。これは2003年(1326億本)よりも15,8%少ない。それに対して、(パイプ用タバコなどの)細きざみの課税された販売量は前年比30,4%増の24258トン、葉巻は16,7%増の36億本であった。消費者は2004年に全部で229億ユーロを課税されるタバコ類に支出したことになる。これは2003年よりも2億8400万ユーロほど少ない。

 タバコ税収入の減少は主に、消費者の他の商品(タバコ類)への切り替え、密輸タバコと安い外国製タバコの増加に起因している。アイヒェル連邦財務相は、不法に取引されている密輸タバコの量が250億本に倍増しており、喫煙者の大半は喫煙量を減らしていないと推定している。政府のタバコ税引き上げにおける保健政策上の目標も達成されなかったようだ。

2005年1月24日)

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