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非嫡出子が急増

 連邦統計局によると、ドイツでは非嫡出子が急増している。2003年は191000人が非嫡出子として生まれた。これは1998年と比べて20%増加したことになる。2003年の非嫡出子の割合は27%であった。

 非嫡出子は旧西独よりも旧東独の方が大幅に多い。非嫡出子の急増の主因としては、1998年の親子法改革が挙げられる。親子法改革により、非嫡出子の法的地位が改善された。例えば、両親が結婚をしていなくても子供に対する両親の共同監護(親権)が可能になった。

 州別で見ると、非嫡出子の割合が最も少なかったのはバーデン・ヴュルテンベルクで約18%、次にヘッセン(20%)、ノルドライン・ヴェストファーレン(20%)、ラインランド・プファルツ(20%)、バイエルン(21%)が続く。最も多かったのはメクレンブルク・フォアポメルンで61%、次がザクセン・アンハルト(60%)、ブランデンブルク(57%)、ザクセン(55%)、チューリンゲン(55%)。

 連邦統計局の専門家は東西の大きな差の要因として、旧東独と旧西独では結婚の位置価値が異なること、旧東独では宗教が大きな意味を持たないことを挙げている。

20051月24日)

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