ドイツのニュース

労働組合員の減少、加速

   ドイツ労働組合連合(DGB)の8つの単産労組の組合員数は2004年末現在、2003年よりも約35万人減少して7013000人であった。これは前年比4,8%減に相当し(2003年は4,4%減)、組合員の減少が加速している。2004年は労働組合の収入が約8500万ユーロほど(収入全体の約3%)少なくなったと推定されている。1998年の組合員数は879万人であった。

 ドイツ労働組合連合のゾンマー会長は、労働組合の政策の見直し、戦略的な新しい方向性、組合員へのサービスの改善、単産労組間の連携の改善などにより、組合員の急激な減少に対応し、遅くとも2006年には「方向転換」を達成する意向であることを明らかにした。今後は連邦政府の改革プロセスを拒否するのではなく、改革の形成に共同参加していくという。

 また、ゾンマー会長は、社会的国家の財政に関する新たな討論を促し、社会的国家のサービス、組織形態、資金調達など、すべての面を見直さなければならないと語った。さらに、ドイツ労働組合連合は共同決定制度改革に対する独自の提案を提示する意向である。

2005年1月31日)

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