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貧富の差、広がる/ドイツ人は無防備にインターネットにアクセス

 ドイツ経済研究所(DIW)によると、ドイツにおける所得不均衡が2000年以来拡大している。比較的貧しい人の割合が2003年は1985年の13,2%から15,3%に上昇した。比較的高い所得層の割合は16%から20%に上昇した。「比較的貧しい」という概念はEUの定義に則っており、国内平均実質所得の60%以下の場合に当てはまる。この貧富の差の拡大は景気と失業の動向に起因しているという。

 一方、連邦情報技術安全局(BSI)の調査結果によると、大半のドイツ人はインターネットセキュリティにあまり関心がなく、無防備にアクセスしている。4人に1人はウイルス対策ソフトなしにインターネットにアクセスしており、ファイアウォールを利用している人は半分に過ぎない。

 それに対して、インターネットを通して攻撃される可能性を知っている人は意外に多い。自分のパソコンが外部者によって遠隔制御される可能性があることを知っている人は全体の90%に達していた。BSIの専門家は、安全でないパソコンはITインフラ全体を危険にさらすので、ウイルスセキュリティに対する意識啓発を強化しなければならないと語っている。

20051月31日)

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