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連邦議会、初召集/議長と副議長を選出

 9月18日の総選挙で選出された第16期連邦議会は10月18日(火)に初招集され、議長と副議長を選出した。改選された614人の議員が最大会派であるキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)から立候補したノルベルト・ラメルト氏(CDU、56歳、前副議長)を賛成多数(606有効票のうち賛成564票)で新議長に選出した。社会民主党(SPD)から2名、CSU、自由民主党(FDP)、緑の党から各1名が副議長に立候補し、賛成多数で選ばれたが、左派新党の立候補者ビスキー氏は3回目の選挙でも落選したため、左派新党の副議長候補者の選出については長老協議会で審議することになった。

 10月17日に連立交渉に入ったCDU/CSUとSPDは11月12日までに政策合意を結ぶ予定で、連邦議会の初会議では新首相を選出できなかった。連邦議会は11月中旬以降にケーラー連邦大統領の提案を受けてメルケルCDU党首を連邦首相に選出する見通しである。新首相選出までは、シュレーダー首相が実務を続け、旧政権の閣僚も職務を代行する。

一方、CDU/CSUとSPDは大連立政権の閣僚人事を発表した。閣僚候補者は以下の通りである。

* CDU/CSU 8閣僚

  連邦首相:メルケル氏(CDU党首、51歳)、連邦首相府長官:デメジエール氏(CDU、51歳、ザクセン州内務相)、内務相:ショイブレ氏(CDU、63歳。コール政権下の内務相)、国防相:ユング氏(CDU、56歳、ヘッセン州議会CDU会派議員団長)、経済相:シュトイバー氏(CSU党首、64歳、バイエルン州首相)、教育研究相:シャヴァン氏(CDU、50歳、バーデン・ヴュルテンベルク州教育相)、家庭相:フォン・デア・ライエン氏(CDU、47歳、ニーダーザクセン州社会相)、農業・消費者相:ゼーホーファー氏(CSU、56歳、コール政権下の保健相)

* SPD 8閣僚

  副首相兼労働・社会相:ミュンテフェリング氏(SPD党首、65歳)、外相:シュタインマイヤー氏(49歳、首相府長官)、財務相:シュタインブリュック氏(58歳、前ノルドライン・ヴェストファーレン州首相)、法務相:ツィプリース氏(51歳、留任)、保健相:シュミット氏(56歳、残留)、環境相:ガブリエル氏(46歳、前ニーダーザクセン州首相)、運輸建設相:ティーフェンゼー氏(50歳、ライプチヒ市長)、経済協力開発相:ヴィチョレック・ツォイル氏(62歳、残留)。

2005年10月24日)

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