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連邦参議院、初心者の飲酒運転完全禁止を決定

    シュトルペ連邦交通相(SPD)は、運転免許を取得したばかりの初心者の飲酒運転を完全に禁止する法案を発表した。それによると、25歳以下の初心者は運転免許取得から2年間は完全な飲酒運転禁止を義務付けられる。但し、僅かな限界値を設けて、咳止めシロップのようなアルコールを含有する医薬品の摂取は認められるようにする。シュトルペ交通相は、若いドライバーの飲酒運転による交通事故が多いことを指摘して、同法案の必要性を強調した。この法案は連邦内閣で審議される。

 一方、連邦参議院は10月14日(金)、若いドライバーに対する2年間の完全なる飲酒運転禁止を導入することを決定した。それによると、18~24歳の若者は運転免許取得後2年間は飲酒運転を完全に禁止される(血液中のアルコール濃度0,0パーミル)。違反した場合は過料を科せられる。飲酒運転による交通事故件数が全体的に減少しているのに対して、飲酒運転による交通事故に占める若いドライバー(18~24歳)の割合が平均以上に高く、減少していないことを理由として挙げている。シュトルペ連邦交通相は連邦参議院の決定を歓迎した。

 連邦統計局によると、昨年はドイツで1269人の若者(18~24歳)が事故で死亡したが、その内の988人は交通事故で死亡した。これは、交通事故で死亡した乗用車乗客全体の31%に相当する。この年齢層が人口に占める割合は8,2%である。昨年、事故に関与した飲酒運転ドライバーの3分の1以上はこの年齢層だった。

2005年10月24日)

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