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ハルツIVの平均支給額は838ユーロ

    連邦雇用庁が今年初頭に発効した雇用市場改革(ハルツIV)を分析した結果、長期失業者はハルツIV規定に基づいて平均で月額838ユーロを受給している。この受給額には失業手当 II (旧西独で345ユーロ、旧東独で331ユーロ)のほか、国が長期失業者に支払っている家賃、暖房費、社会保険料も含まれている。

 この算定のベースになるのは平均1,8人の長期失業者世帯で、2005年7月は全部で378万世帯であった。これは、社会民主党と緑の党の前連立政権がハルツIV 改革導入前に予測した世帯数よりも100万世帯以上多い。連邦雇用庁の分析によると、長期失業者世帯の3分の2は一人の世帯で、平均で月額697ユーロを受給している。それに対して、扶養家族5人以上のハルツIV世帯の受給額は平均で1401ユーロである。

 連邦政府と地方自治体の担当機関の算定によると、2005年のハルツIV 総支出額は約370億ユーロに達する見通しである。その内の約120億ユーロは住居経費で、その大半を地方自治体が払っている。ハルツIV 支給額が最も多いのはミュンヘンで、ミュンヘンの長期失業者世帯は平均で月額941ユーロを受給している。それに対して、エルツ山地では685ユーロである。この格差は、ミュンヘンの家賃が高いことに起因している。

2005年12月12日)

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