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12月のIfo業況判断指数、大幅上昇

 Ifo 経済研究所が12月16日(金)に発表したところよると、12月の Ifo業況判断指数は11月の97,8ポイントから99,6ポイントに大きく上昇した。2000年8月以来の最高水準である。景気の現状判断は97,8ポイントから99,6ポイントに、今後6ヶ月の景気見通しは97,8ポイントから99,6ポイントにそれぞれ上昇した。

 加工業は引き続き輸出に強い推進力を見込んでおり、他の業界でも業況が顕著に明るくなった。特に卸売業と小売業に大きな改善が見られる。サービス業も楽観的になってきた。但し、石油価格とユーロ為替相場が再び業況にブレーキをかけることも懸念される。

 Ifo研究所のズィン所長は、「12月の業況判断指数は今春以来続いている上昇傾向を確認するものだ。景気上昇が軌道に乗った」と語った。Ifo専門家は、「経済回復は控え目ではあるが、安定している」と評価している。過去数年に比べると、現在のドイツ経済は平均以上に成長しているという。

た、アナリストは、「ドイツ経済は上昇段階にあり、この上昇傾向は今後も継続する」と見ている。但し、持続的な上昇のためには、まだ消費者の購買意欲が欠けているという。連邦政府は、ポジティブな経済動向を大連立政権の最初の成果と評価する一方で、依然として消費者の買い控えが見られることを指摘した。

 最近の経済データは、ドイツ経済が2006年に著しく上昇するという楽観的な見通しを示している。多くの経済専門家は1,5%以上の経済成長を見込んでおり、連邦政府よりも楽観的である。しかし、2007年の付加価値税引き上げゆえに、特に2006年下半期は消費者の購買意欲が強まるが、2007年はその反動を受けて景気が後退する危険性があると警戒している。

2005年12月30日)

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