ドイツのニュース

外国へ移住するドイツ人医師の増加

    マールブルク連盟によると、ドイツの病院の医師は反家庭的な労働時間で働いているにもかかわらず、給与は多くない。その結果として、外国へ移住する医師が増えている。外国へ移住した医師の多くは、ドイツの病院における労働条件が改善されれば、すぐにドイツに帰りたいと考えているという。

 ドイツ人医師の移住先としては特にスウェーデンが人気があるが、最近ではサウジアラビアが好条件でドイツ人医師を募っている。給与は月額8000~10000ドル(非課税)で、住居や航空運賃も支給される。安全措置がとられているので、テロの危険も少ないという。

 ドイツ人医師がスカンジナビア諸国を好む理由としては、高い報酬、階級制のない労働環境、超過勤務に対する手当て支給あるいは代替休暇、保育施設の充実が挙げられる。

 外国へ移住する医師の増加に伴って、ドイツの病院では医師不足が深刻化しており、現在、5000人の医師を探している。ドイツで初めて医師として働き始める人の20%は外国人である。

2005年2月28日)

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