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大学入学資格取得者の増加/ドイツ人の生徒は5人だけ

 ドイツでは、大学入学資格(Abitur)を取得する若者が年々増えている。連邦統計局によると、2003年は約369000人が大学入学資格を取得した。これは18歳~21歳の若者の39,2%に相当し(1999年は36,9%)、1999年よりも8,6%増加している。男女別で見ると、女子のAbitur取得率は42,3%、男子は36,4%。州別で見ると差が顕著で、Abitur取得率が最も低いのはメクレンブルク・フォアポメルンの28%とバイエルンの31,3%、最も高いのはノルドライン・ヴェストファーレンの48%とハンブルクの44,4%。

 大学卒業生も増加しており、2003年は181500人が最初の学位を取得し、大卒者の割合は18,4%に上昇した。また、2003年は初めて女性の大卒者の割合が男性を上回った。州別で見ると、大卒者の割合が最も高いのはベルリンで28%、次にブレーメンとハンブルクが続く。最も低かったのはブランデンブルクで11%。このようにドイツでは大学入学者が増えているにもかかわらず、国際比較では依然として少ないため、連邦政府は大学入学者の増加を政策目標に掲げている。

 一方、ベルリンのフリードリヒスハイン・クロイツベルク地区のエバーハルト・クライン・ハウプトシューレでは、ドイツ語を母国語とする生徒は5人しかいない。全校生徒 339人の内、334人は外国人の子弟で、その割合は98,5%。校長は、「ドイツ人の親がここに迷い込んだら、お子さんを他の学校に行かせるよう忠告すべき立場にあると感じている」と語った。

2005年2月28日)

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