ドイツのニュース

外国に職場を求める大学生の増加/弁護士の増加

 マネージャーマガジン誌のアンケート調査結果によると、ドイツの大学生の56%は安定した職場を求めて外国に移住したいと考えている。また、20歳~29歳の年齢層の価値観も90年代に比べて大きく変化している。若いエリートたちは冷めていて、実用主義的であり、保守的価値観をもっている。その反面、極端に能力主義で、フレキシブルでもある。

 専門家は外国での将来に期待をかけている若いエリートたちを「Generation Good-bye」と呼んでいる。90年代にニューエコノミー世代を惹きつけた金儲けと早い出世は今日の若いエリートの間ではもはや価値を失ってしまったという。

 今の若いエリートが望んでいるは、仕事の内容が興味深いこと、安定した職場であること、仕事と個人生活の均衡がとれていることである。回答した大学生の約半分は2人以上の子供を望んでいる。ハンブルク世界経済研究所のシュトラウプハール所長は、多くの大学生が外国移住を希望していることを警告シグナルと見ている。

 一方、ドイツでは弁護士が増えている。連邦弁護士会によると、今年1月には認可された弁護士数が約132600人、弁護士有限会社が179社であった。認可を受けている弁護士数は1990年以来、倍増している。しかし、連邦弁護士会は認可制限に反対している。

2005年3月21日)

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