オバサンの独り言 最近、コンピューターウイルスや迷惑メール、ストーキング、いじめ、セクハラなどの話をよく聞くが、幸いなことに 被害に遭ったことがなかったので他人事のように思っていた。 ところが、先日、私も被害者になってしまった。電話が鳴ったので受話器を取ると、「・・・の携帯電話からSMSメッセージが入っています」というコンピューターの声が聞こえてきた。しかし、メッセージはなく、コンピューターの声が繰り返すだけ。受話器を置くと、1、2分後に再び電話が鳴る。しばらく電話に出ないと、一時止まるが、また電話が鳴り出すという繰り返し。音量を下げて、電話に出ないようにしたので、事実上電話を使えなくなってしまった。夜は電話回線コードを抜いて寝る始末。 ドイツテレコムに電話すると、「他の電話会社からのSMSなので、弊社では対処できません」と冷たい回答。携帯電話会社は「会社としては対処できません。しばらくすれば、止まるでしょう」と呑気なことを言う。「冗談じゃありませんよ。こちらは電話テロで大迷惑している んですよ」と怒っても、「それじゃあ、SMSを送っている人に電話して止めてもらうか、告訴するしかありませんね」とそっけない。警察も「警察からは何もできません」の一言。当の携帯電話の所有者は「SMSなん か送っていませんよ」と白々しく言う。 インターネットで調べてみると、同じような被害を受けている人が多いのに驚いた。しかし、被害報告ばかりで、解決策は見つからない。数週間したら止んだという被害者もいたが、数週間も電話テロに悩まされるなんてとんでもない話だ。 あちこちに何度電話してもたらい回しされるだけで埒が明かないので、郵電規制庁と携帯電話会社にメールを送った。規制庁への苦情メールが功を奏したのか、 まもなくして携帯電話会社から回答があった。携帯電話所有者の息子が携帯電話を使っていたようで、今後絶対にSMS迷惑メールを送らないように親に厳重に注意したとのこと。その後、迷惑電話はぴったり止んだ。こうして、5日間にわたる電話テロが終わったのである。 やればできるのに、自分からはやろうとしない。上からの命令や警告があると、ようやく重い尻を上げる。十分な専門知識がないために適切 な対応ができない。電話会社に何度も電話したが、回答は十人十色だった。今回の電話テロの教訓は、「平社員ではだめ。直接、責任者に、上級監督官庁に訴えることが問題解決への一番の近道だ」ということだろうか。 私 などはこれだけのことで参ってしまったのだから、ストーキング被害者の苦痛は大変なものだろうと思う。ドイツでもストーカー規制法案が連邦参議院で可決され、ストーカーを処罰する道がようやく開かれつつある。遅すぎた感はあるが、被害者の早期救済のために法案の成立を願いたい。明日は我が身。皆さんもご用心を! (2005年3月21日)
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