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Ifo業況判断指数、3月も大幅低下

   Ifo 経済研究所が3月23日(水)に発表したところよると、3月の Ifo業況判断指数は2月の95,4ポイントから94,0ポイントに大きく低下した。これは2003年9月以来の最低水準で、景気後退の兆候が顕著になってきた。景気の現状判断は94,5ポイントから93,3ポイントに、今後 6ヶ月の景気見通しは96,4ポイントから94,6ポイントにそれぞれ低下した。

 小売業と卸売業の業況が依然として悪く、回復できない国内景気が指標低下の主因と見られている。これまで他の業界に比べて順調だった加工業の業況判断指数も大きく後退しており、景気見通しも楽観的ではなくなった。石油と原料価格の上昇がコストを圧迫しているが、激しい競争ゆえに値上げできない苦しい状況にある。但し、輸出だけはユーロ高にもかかわらず相変わらず順調である。

 Ifo研究所のズィン所長は、「残念ながら、景気回復力減退の兆候が顕著になってきた」と語った。特に、期待していた投資財需要が回復していないという。経済専門家は景気後退の終わりを見込んでいたが、期待感に陰りが見えてきた。大半の経済専門家は今年の経済成長率を0,6~1%に下方修正しているが、連邦政府は1,6%成長予測を変えていない。

2005年4月5日)

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