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シュレースヴィヒ・ホルシュタイン州、CDU/SPD大連合政権成立

 キリスト教民主同盟(CDU)と社会民主党(SPD)がシュレースヴィヒ・ホルシュタイン州で初めての大連合政権樹立で合意したことから、州議会は4月27日(水)、CDU党のカールステンセン氏(58歳)を州首相に選出した。賛成が54票、反対が7票、棄権が8票だった。CDU と SPD は合わせて59議席を有することから、両党内から5票の反対ないし棄権があったことになる。

 少数党政権を目指したズィモニス前州首相(SPD)は3月17日の州議会で4回目の投票でも選出されなかったために辞任し、SPDは急遽 CDU と連立政権を組んだ。ズィモニス前州首相は政界から退陣した。(2005年2月28日と3月21日のニュースを参照)

 CDUは17年ぶりに政権をとった。大連合政権の内閣構成は、首相がCDU、副首相がSPD、学術・経済・交通省、財務省、農業・環境省の3大臣がCDU、社会・厚生・家族・青少年・高齢者省、教育・女性省、法務・労働・欧州省、内務省の4大臣がSPDである。

 深刻な財政難に陥っている同州は200億ユーロ以上の赤字を抱えており、「戦略上の結婚」で成立した大連合政権の緊急課題は財政立て直しである。今後5年間で単年度財政赤字(実質新規債務)を半減することを目指している。

20055月9日)

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