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4月の失業者数、500万人を下回る

 連邦雇用庁が4月28日(木)に発表したところによると、ドイツの4月の失業者数は3月より約208000人減少して4967592人になった。しかし、2004年4月より524000人多い。失業率は0,5ポイント低下して12,0%。

 旧西独の失業者数は対2004年4月比16,3%増の3262000人、旧東独は4,1%増の1705000人。失業手当 II 受給者数は4667000人、55歳以上の失業者数は前年同月比19,5%増の580000人、25歳以下の失業者数は23,8%増の611000人、長期失業者数は8,1%増の1810000人。求人は33,7%増の434000人。就業者数は0,6%増の38656000人。

 失業者減少の要因としては、暖かかった天候(農業と建設業で採用が増加)と雇用市場改革の成果が出てきたことが挙げられる。また、約2万人の失業者が失業手当 II 受給資格を失い、統計に把握されなかった。ヴァイゼ長官は、失業者減少は主としてミニジョブ、Ich-AG(補助金による起業)、1ユーロジョブの増加に起因していると語った。社会保険加入義務のある就業者数は引き続き減少しており、2月の社会保険加入義務のある就業者数は1年前よりも151000人減少して2618万人になった。

 クレメント連邦経済・労働相は、「雇用市場転機を迎え、回復傾向にある」と楽観的に見ており、再び500万人の大台を上回ることはないと明言した。それに対して、ヴァイゼ長官はゆきすぎた楽観視を警告している。雇用市場における回復の兆候はまだ見られないという。69の地方自治体が自ら管理している約9万人の長期失業者が失業者統計で考慮されていない。また、職業訓練の職場の不足が深刻で、求人148300人に対して、323000人の若者が職場を探している。

2005年5月9日)

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