ドイツのニュース

ドイツ人の満足度が低下

    「ドイツの展望」アンケート調査結果(50万人以上を対象)によると、多くのドイツ人が失業への不安と定年退職後の経済的不安を抱いていることが明らかになった。今後5~10年間もドイツで満足のいく生活ができると思っている人は28%に過ぎない。42%の人は職場を失う不安を抱いており(昨年は35%)、60%の人は家計状態がまもなく悪化すると予想している。一般的満足度は65%から60%に低下した。

 しかし、旧東独の人々の満足度は上昇しており、52%の人が現在の生活環境に満足している(昨年は41%)。この満足度の上昇は、都市や地方によっては生活条件がまもなく改善するという見方が一般的になってきたことと、旧西独の方が必ずしもよいわけではないという認識を持つ人が増えてきたことに起因しているという。アンケート調査の後援者であるフォン・ヴァイツェッカー氏は、旧西独でも同じような不安があることを旧東独の人々が認識するようになったことを示していると語った。旧西独では、現在の生活状態に満足している人が76%から72%に減少した。特に南ドイツで満足度が高い傾向が見られる。

2005年5月9日)

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