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ドイツへの帰化は魅力がない/体の手入れ費用50ユーロ

 連邦統計局によると、ドイツの長期滞在許可を有する移住者の3分の2(470万人)は8年以上ドイツで生活しており、帰化の条件(滞在年数)を満たしているが、帰化していない。しかも、外国人の3分の1は20年以上ドイツに住んでおり、外国人の5分の1はドイツで生まれている。2004年末現在、長期滞在許可を有する移住者は670万人で、その内の180万人はトルコ人である。欧州連合の東方拡大により、ドイツへの帰化の魅力が失われているという。

 また、連邦内務省のアンケート調査結果によると、大都市のドイツ人の方が田舎のドイツ人よりも外国人(移住者)受け入れに好意的である。「ドイツは新たに移民を受け入れるべきではない」と考えている人の割合が田舎では42,5%に達しているのに対して、大都市では26,8%であった。しかし、アンケートに回答した4000人の内、外国人を拒否する人は少数派で、全体的にはドイツ人は外国人に対して敵対的ではないという。

 外国人に対する考え方は教育水準に依存している。学校卒業資格のない回答者の62,2%が新たに移民を受け入れることに反対しているが、大学入学資格(Abitur)を有する回答者では15,2%に過ぎない。また、農業従事者に反対が多く、公務員では反対が少ない(19,6%)。回答者の約60%が外国人の同化の促進に賛成している。また、回答者の3分の2以上が、移民規定では雇用市場の状況を考慮すべきだという意見である。

 一方、連邦統計局によると、ドイツの個人世帯は体の手入れに平均で月額50ユーロを支出している。これは、個人世帯の1ヶ月当たり平均消費支出2126ユーロの2,3%に相当する。体の手入れ費用には、シャンプー、クリーム、歯磨き粉、香水、アフターシェイブなどのほか、髭剃り器のような器具、美容院やサウナ、エステなどのサービス料金が含まれる。ドイツの個人世帯は2003年上半期に月額約19億ユーロを体の手入れに支出した。

2005年5月9日)

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