ドイツのニュース

5年間で80万人の外国人が帰化

 連邦政府のベック同化専門委員(緑の党)によると、国籍法改正に伴い2000年1月1日以降にドイツに帰化した外国人は約80万人に達した。また、外国人の両親を持つ20万人以上の子供が出生権に基づいてドイツ国籍を取得した。この5年間に帰化した外国人数は2000年までの20年間に帰化した外国人数よりも多いという。帰化した外国人を出身国別で見ると、イラン人とトルコ人が最も多い。現在、約450万人の外国人はドイツ国籍を取得する条件を満たしている。

統計上把握されている、ドイツで生活している外国人数は現在 670万人で、ドイツの人口に占める外国人の割合は約8%である。帰化件数の増加と移住者の減少を主因として、外国人数は2000年以降減少している。

 ベック同化専門委員はこの5年間の動向を同化への重要な貢献として評価した。また、帰化が減少する傾向にあることを指摘して、新しい市民の同化を積極的に促進する「帰化にやさしい環境」を作る必要性を強調した。

 ベック同化専門委員によると、ドイツは移民社会になりつつあり、文化的・宗教的・人種的に多様化しているという。新生児の4人に1人は少なくとも片親が外国人であり、夫婦の5分の1は 2国籍である。また、都市の密集地域では、若者の40%が移住者の子供で、その割合は上昇傾向にある。移住者の多い地域では様々な問題が表面化しており、危険な状態になっていることが指摘された。

2005年7月4日)

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