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2004年の帰化件数、再び減少

    連邦統計局によると、ドイツでは2004年に約127000人の外国人が帰化した。これは2003年よりも13600人少ない(9,6%減)。外国人帰化の簡略化を目的とする国籍法改正が2000年1月1日に発効したが、帰化件数は国籍法改正前よりも大幅に減少している。1999年は143000人の移住者がドイツのパスポートを取得したが、法改正後は移住者が186000人に増加した。しかし、それ以降は持続的に減少している。

 バンベルク大学のヘックマン氏によると、帰化件数が国籍法改正前の水準を下回っているのは特に、法改正により厳しくなったドイツ語テストに起因している。しかし、現在の帰化件数は90年代中頃よりは依然として多いという。

 州別で見ると、ブレーメンやメクレンブルク・フォアポメルンのような社会民主党(SPD)が政権を持つ州では帰化件数が上昇しているのに対して、キリスト教民主同盟・社会同盟(CDU/CSU)が政権をもつ州では減少している。SPDと緑の党が連立政権を握っていた2004年のノルドライン・ヴェストファーレン州の帰化件数はCSUが政権を持つバイエルン州よりも著しく多かった。CDU/CSUの州では帰化手続きにおけるドイツ語テストが特に厳しいという。帰化者の出身国別で見ると、前年同様、トルコが最も多かった。

2005年9月26日)

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