ドイツのニュース

ドイツの少子化

 

 コンラート・アーデナウアー財団の家族報告書によると、ドイツは欧州諸国との比較において、一人で生活している人の割合が最も高く、子どものいる世帯の割合が最も低かった。同年代の男女の3分の1には子どもがいない。世帯グループ別で見ると、一人世帯が最も多く、子どものいる家族世帯が最も少なかった。

 ドイツでは、一緒に住む子どものいる夫婦よりも子どものいない夫婦の方が多い。また、片親子どもを養育している世帯の割合が親子世帯全体の20%に上昇した。結婚していない同棲世帯数も増加している。子どものいる家庭の10分の1は外国人家庭である。

 欧州諸国と比較すると、ドイツでは子どものいる女性の労働市場への吸収が著しく遅れている。女性の3分の2は家庭を築くために一時的に職業を断念しており、その内の75%は子どもが大きくなってから再就職している。子供を産む前に仕事をしていなかった母親は5%にすぎない。

2006年1月16日)

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