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10月のIfo企業景況感指数、再び上昇

    Ifo 経済研究所が1025日(水)に発表したところによると、10月のIfo企業景況感指数は104,9ポイントから105,3ポイントに上昇した。6月以来の改善である。

 景気の現状判断(現況指数)は111,3ポイントから111,8ポイントに、今後6ヶ月の景気見通し(予測指数)は98,9ポイントから99,2ポイントに上昇した。

受注と輸出が好調な製造業と卸売業における改善が顕著である。建設業は僅かな改善を示した。それに対して、来年1月1日の付加価値税引き上げの影響を懸念する小売業とサービス業では、現況指数は改善したが、予測指数は大きく悪化した。来年の増税に備えて、消費者が大きな買い物を今年に前倒ししていることもその背景にあるという。

 ズィン所長は、「来年の付加価値税引き上げにもかかわらず、景気拡大は継続する」と予測している。

 また、Ifo研究所の専門家は、企業は付加価値税引き上げによる景気の冷え込みが一時的なもので、来年第1四半期に留まると判断しているようだと分析している。企業の楽観的な景況感は好調な輸出と投資財需要に起因しており、ドイツ経済は悲観的ではないという。

 グロース連邦経済相は、「来年の付加価値税引き上げが景気に与えるネガティブな効果は予想ほど強くないようだ」と評価した。

2006年10月30日)

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