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ドイツ鉄道の定刻発着率が低下

 

 連邦交通省によると、ドイツ鉄道の定刻発着率が低下している。今年上半期は5分以下の遅れで発着した電車の割合が全体の82%に過ぎなかった。8月と9月は68%にまで低下している。ドイツ鉄道の定義では、遅れが5分以下の場合は定刻発着となる。

 それに対して、ドイツ鉄道は、今年も2004年と2005年同様に定刻発着率90%を達成すると予告した。

 一方、来年の運賃値上げを発表したばかりのドイツ鉄道の役員(8人)の報酬が、メードルン社長が就任した1999年から2005年までの6年間に全部で3679000ユーロから14693000ユーロに400%も上昇していることが明らかになり、ドイツ鉄道は批判の的になっている。

 ドイツ交通クラブは、「ドイツ鉄道は取締役が安楽な生活を送れるように、毎年運賃を値上げしている」と厳しく批判した。役員報酬の引き上げが業績とサービスの状況に見合っていないという。

 それに対して、ドイツ鉄道のスポークスマンは、この6年間でドイツ鉄道の生産性が約45%上昇したこと、取締役の報酬が他の企業と比べて平均を大きく下回っていることを指摘して、役員報酬引き上げを弁護した。

2006年10月30日)

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