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ほとんどの州が閉店法を改正

    ほとんどの州が閉店法の改正を計画しており、まもなく平日の24時間営業が可能になる。ベルリンでは最初の州として1117日(金)から平日(月~土)の規制がなくなり、24時間営業できるようになる。日曜祭日は従来通り、例外を除いて休業日である。

 ノルドライン・ヴェストファーレン州では、州議会が1116日(木)に閉店法改正案を可決した。1121日(火)から平日(月~土)は閉店法の規制がなくなる。日曜祭日は休業日で、例外のケースでは最高5時間の営業が認められる。

 ヘッセン州ではまもなく州議会が閉店法改正案を可決する予定で、121日から平日は閉店法の規制をなくす計画である。年間4つの日曜日は営業を認められる。ハンブルクでは閉店法改正案を作成中で、12月半ばには州議会が可決し、来年1月1日に発効する予定である。改正内容はヘッセン州と同じ。

 シュレースヴィヒ・ホルシュタイン州も121日から平日の規制をなくし、日曜祭日だけを休業日とする。年に4つの日曜日は営業可能。メクレンブルク・フォアポメルン州も同じような法案をまもなく州議会に提出し、来年初頭に可決する計画である。

 ブレーメンは平日は解禁する方針であるが、隣の州のニーダーザクセン州と歩調を合わせる意向である。ニーダーザクセン州は目下、閉店法改正案を作成中で、遅くとも20074月1日には新しい閉店法を発効させる計画である。同州も平日の規制をなくし、年間4つの日曜日の営業を認める方向で検討している。

 バーデン・ヴュルテンベルク州も法案手続きをしており、来年第1四半期には州議会が法案を可決できる見通しである。平日の完全解禁と年間2つの日曜日の営業を計画している。ラインランド・プファルツ州はクリスマス前に閉店法を改正して、平日の営業時間を夜10時までに延長する計画である。完全解禁は計画していない。市町村は年間4つの日曜日の営業と年間8日の24時間営業を決定することができる。

 ザクセン州は閉店法を改正して、平日の営業時間を朝6時~夜10時にし、年間4つの日曜日の営業を認める。ザクセン・アンハルト州とチューリンゲン州は121日から月曜日~金曜日の規制をなくし、土曜日は夜8時までの営業とする。日曜祭日は休業日。ブランデンブルク州は今年中に平日の規制をなくし、年間6つの日曜日の営業を認める。

 それに対して、ザールランド州は中小企業の保護を目的として、閉店法を改正しない。従来通り、平日の営業時間は朝6時~夜8時、日曜祭日は休業日とする。年間4つの日曜日は例外として営業を申請することができる。また、年に1日の平日には深夜までの営業が認められる。

 バイエルン州も閉店法を改正せず、ザールランド州と同様に従来の閉店法のままとする。他の州の様子を見て、必要であれば、改正するという。

2006年11月19日)

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