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ドイツ人はトルコのEU加盟に反対

   欧州委員会が今秋に実施したユーロバロメーター世論調査によると、「トルコをEU加盟国として考えられる」と回答したのはドイツ人の16%に過ぎなかった。半年前の調査では21%だった。EU全体ではトルコのEU加盟に賛成する人は全体の28%であった。

 また、ドイツ人はブルガリアとルーマニアのEU加盟(20071月1日)にも懐疑的で、ブルガリアの加盟には56%が、ルーマニアの加盟には64%が反対している。「どの国のEU加盟に賛成か」という質問では、スイス(87%)、ノルウェー(86%)、アイスランド(74%)がポジティブに評価された。それに対して、クロアチアは44%に留まった。

 ドイツだけでなく、他のEU加盟国でも全体的にEU拡大に賛成する人が減少している。EU拡大に反対する人の割合はドイツが30%、オーストリアが31%、ルクセンブルクが32%、フランスが34%であった。

 一方、EUにポジティブなイメージを持っている人はドイツでは42%だった。EU全体では46%。EUは正しい方向に発展していると評価している人はドイツ人の28%に過ぎず、春の世論調査より10%ポイントも低下した。ドイツ人よりも懐疑的なのは英国人(24%)とフランス人(22%)。

 EU加盟国25カ国では、EU楽観主義が今年1月以来6%ポイントも低下した。しかし、ドイツ人の58%は「全体的にはEU加盟は良いことだ」と回答しており、EU平均より5ポイント高かった。但し、EU加盟に自国の利点をみている人はドイツでは49%と、EU平均の54%を下回った。アイルランドが87%で最も高かった。

2006年12月22日)

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