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離婚数、2年連続の減少

 連邦統計局の発表によると、ドイツにおける離婚数は2年連続で減少した。2005年の離婚数は前年比5,6%減の約201700件だった。1993年から2003年まで離婚数はほぼ継続的に増加していたが、2004年に僅かに減少した。

 一方、1990年から2005年まで婚姻数も継続的に減少している。そこで、連邦統計局は、離婚数の減少は婚姻数の減少に起因しているのではないかと推測している。

 離婚率は1970年から2000年まで毎年上昇していたが、2000年以降は上昇の勢いが鈍化し、2005年からは低下に転じた。2004年は1万組の夫婦のうち114,6組が離婚したが、2005年は108,8組だった。

 また、離婚した夫婦の子供数は2004年の168900人から2005年は156400人に7,4%ほど減少した。2005年に離婚した夫婦の約半分には18歳未満の子供がいた。

 ケルン大学の社会学者ヴァーグナー氏は、100年以上続いていた離婚率の上昇がさしあたりストップしたと見ている。スカンジナビア諸国でも離婚率が低下しているという。ドイツでは特に、婚姻してから1年以内の離婚が減少している。確信している人だけが結婚しているからではないかとヴァーグナー氏は推測している。離婚届を出すのは圧倒的に女性が多いという。

2006年12月22日)

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