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学術委員会、10大学をエリート大学候補に選抜

    学術委員会は、「ドイツの大学における学術研究促進のためのエクセレンス・イニシアティブ」の一次選考結果(エリート大学部門:10大学、研究後継者養成部門:39大学、エクセレンス・クラスター部門:41大学)を発表した。エリート大学部門では次の10総合大学が候補に選ばれた。アーヘン工科大学、ベルリン自由大学、ブレーメン大学、フライブルク大学、ハイデルベルク大学、カールスルーエ工科大学、ミュンヘン大学、ミュンヘン工科大学、チュービンゲン大学、ヴュルツブルク大学。

 エリート大学コンテストに参加した27大学の内、10大学が最終選考に残ったが、その内の4大学はバーデン・ヴュルテンベルク州、3大学はバイエルン州と、南北の格差が顕著になった。旧東独の大学はすべて候補から外れた。

 このコンテストは、1)「最先端研究のための未来コンセプト」を促進するエリート大学部門(全部で10のエリート大学が5年間、それぞれ年間2100万ユーロの補助金を支給される。第1回コンテストでは5つのエリート大学が選ばれる)、2)大学が特別なテーマで企業と外部研究機関と連携するエクセレンス・クラスター部門(全部で30のクラスターがそれぞれ年間650万ユーロを支給される)、3)研究後継者養成部門(全部で40の大学がそれぞれ年間100万ユーロを支給される)の3つの部門から成り、選抜された大学に補助金が重点配分される。

 エクセレンス・イニシアティブは、ドイツのエリート大学が再び世界のトップクラスに仲間入りすることを目指しており2011年までの5年間に全部で19億ユーロの補助金を支給する。連邦が予算の75%、州が25%を負担する。今年10月13日の最終選考で5つのエリート大学、20の研究後継者養成大学、15のエクセレンス・クラスターが選ばれる。但し、2007年10月には2回目のコンテストがあり、今回の選考に外れた大学は再度挑戦できる。

2006年2月7日)

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