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ドイツの車の5分の1は重大な欠陥車

 

 技術検査協会(TÜV)の2006年度自動車レポートによると、ドイツの車の5分の1には著しい欠陥がある。ブレーキと車軸の欠陥が多く、これは過小評価されている危険な欠陥である。技術検査協会の調査で明らかになった重大な欠陥を持つ車の割合は過去最高の18,9%に上昇した。これらの車は道路を走る前に修理工場へ行かなければならない。

 ドイツでは4500万台以上の乗用車が登録されており、その内の約900万台が重大な欠陥を持つ車ということになる。これに軽い欠陥を持つ車を加えると、ドイツの道路を走っている車全体の約半分が欠陥車である。

 技術検査協会は、車の保守と手入れにお金をかけなくなっていることが年々欠陥車が増えている要因だと指摘している。「ガソリン価格が高くなり、生活費が上昇している時代に、間違ったところで節約しようとしている」と警告した。

 技術検査協会の自動車レポートは、185タイプの乗用車760万台以上の調査結果を分析、評価したものである。3年以下の乗用車クラスで最も欠陥の少なかった車はスバルのForesterであった。最も欠陥の多かった車はフィアトのMareaとルノーのLagunaだった。

2006年2月7日)

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