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再生可能エネルギーは成長市場

    連邦再生可能エネルギー連盟(BEE)によると、ドイツの電力消費に占める再生可能エネルギーの割合は2004年の9,4%から2005年は10,2%に上昇した。また、再生可能エネルギー業界の2005年度売上は前年比30%増の160億ユーロと、予想を大幅に上回った。従業員数は16万人で、今後15年間に倍増すると予想されている。

 連邦環境省のミュラー政務次官は、「2005年は再生可能エネルギーにとって成功の年だった。経済と政治の努力が実った」と語った。連邦再生可能エネルギー連盟のニチケ事務局長は、ポジティブな展開は今後も継続すると予想している。再生可能エネルギーはもっと安くなり、もっと改善するという。

 再生可能エネルギーがなかったならば、昨年のドイツにおける温室効果ガス、二酸化炭素の排出量は10%ほど多かった。2000年に発効した再生可能エネルギー法(EEG)が風・水・太陽・バイオマスなどのエネルギー源の利用を促した。

 同法の目標は、2010年までに再生可能エネルギーの割合を12,5%に、2020年までに20%に拡大することである。大連立政権もこの目標の達成を目指すが、遅くとも2007年には再生可能エネルギーによる発電への補助金を見直す計画である。この補助金が高すぎると批判されている。再生可能エネルギー業界は、2020年には代替エネルギー源による発電が全体の約30%に達すると予想しており、原子力発電からの撤退を補充できると見ている。

2006年2月22日)

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