ドイツのニュース

バイリンガルは移民の子供の利点にならない

 

 社会学専門家がベルリンの社会研究学術センターで発表した調査結果によると、通常、バイリンガルで育った移民の子供のドイツ雇用市場におけるチャンスは、ドイツ語だけを習得した移民の子供と変わらないことが明らかになった。職業における成功の決定的要因はドイツ語の習得であるという。

 そこで、専門家は、幼稚園及び小学校におけるドイツ語教育の強化を求めている。その際、移民の子供たちとドイツ人の子供たちの「バランスのとれた関係」が不可欠であると指摘している。12歳までの子供は言語を遊びのように容易に習得することができるが、それ以上の年齢になると、言語の習得が難しくなる。

 社会学専門家は、ベルリンのヘルベルト・ホーヴァー実科学校のように、学校内ではドイツ語だけで話すという任意の合意をポジティブに評価している。国が語学コースを強制するのではなく、子供たちにドイツ語習得へのやる気を起こさせることが大切であるという

2006年2月22日)

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