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連邦政府、2006年度連邦予算を閣議決定

 連邦政府は2月22日(水)、2006年度連邦予算を閣議決定した。それによると、支出は2617億ユーロ(前年比2,91%増)で、税収入は1925億ユーロ、その他収入(民営化収入など)は309億ユーロ、新規債務は383億ユーロ、投資は232億ユーロである。

 2006年も新規債務が投資を上回るが、2007年は新規債務を220億ユーロに、2009年は200億ユーロに削減する計画である。2006年は税制上の優遇措置の削減で190億ユーロ、税金の引き上げで280億ユーロの増収が見込まれている。また、2007年1月1日には付加価値税が現在の16%から19%に引き上げられる。この予算付随法には保険税の引き上げ、公務員のクリスマス手当ての半減なども含まれている。

 財政赤字は国内総生産の3,3%になる見通しで、今年も欧州連合の安定協定を守ることはできない。しかし、シュタインブリュック連邦財務相は、ドイツ経済が予測よりも良い展開となり、財政赤字が国内総生産比3%以下になる可能性もあると語った。2005年は3,3%だった。連邦政府は財政赤字の割合を2007年が2,5%、2008年が2%、2009年が1,5%と予測している。

 今年は累積赤字が国内総生産の69%と、過去最高の水準に達するが、2007年と2008年は0,5ポイントずつの低下、2009年は1ポイントの低下を計画している。

 シュタインブリュック連邦財務相は、「景気を支える2006年度連邦予算にしたので、財政赤字の削減を約束することはできない」と語った。連邦政府は今年の経済成長率を1,4%と予測している。

2006年3月8日)

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