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2月も失業者数が500万人を超える

   連邦雇用庁が2月28日(火)に発表したところによると、2月の失業者数は1月より36000人増えて5048000人になった。但し、1年前よりは241000人少ない。失業率は0,1ポイント上昇して12,2%。季節調整済み失業者数は5000人減少して4695000人だった。昨年11月から今年2月までの冬期 4ヶ月間に季節調整済み失業者数は平均で1ヶ月当り27000人減少した。

 旧西独の失業者数は3370000人、旧東独は1678000人。失業手当 II 受給者数は前年同月比19,2%増の5126000人、55歳以上の失業者数は3,9%増の618000人、25歳以下の失業者数は14,6%減の602000人。求人は39,1%増の464000人。就業者数は0,4%減の38187000人。

 2月の失業者数が500万人を上回った理由としては、厳寒が挙げられる。建設業のように天候に依存する業界での解雇が多かった。しかし、これは毎年見られる傾向であり、増加幅は例年よりも少ない。ヴァイゼ長官は、「2月の動向が雇用市場の楽観的展望を変えることはない」として、雇用市場の改善を確信している。但し、厳しい寒さが続けば、3月も500万人の大台を超える可能性があると予想している。

 連邦雇用庁は今年の平均失業者数予測を480万人から460万~470万人に下方修正した。ヴァイゼ長官によると、企業の求人が安定してきており、景気回復による求人増加の兆候も見られるという。

 連邦政府は雇用市場の展開をポジティブに評価しており、ミュンテフェリング労働・社会相は経済界に対してさらなる雇用の創出を呼びかけた。

2006年3月8日)

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