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2月のIfo業況判断指数、1991年以来の最高水準

   Ifo 経済研究所が2月23日(木)に発表したところよると、2月の Ifo業況判断指数は1月の101,8ポイントから103,3ポイントに力強く上昇した。これは、東西ドイツ統一後の好景気が続いていた1991年10月以来の最高水準である。実質経済成長率が3,2%だった2000年の高水準102,1ポイントも上回った。Ifo研究所のズィン所長は、「輸出に加えて内需も伸びてきたようだ」と語った。

 景気の現状判断は99,7ポイントから101,9ポイントに、今後 6ヶ月の景気見通しは103,8ポイントから104,8ポイントにそれぞれ上昇した。加工業、建設業、卸売業、小売業のすべての業種で改善している。好調な輸出もほとんど陰りを見せていない。サービス業の業況判断指数も20,5ポイントに3,5ポイント上昇した。

 また、ニュルンベルクの消費研究所(GfK)によると、2月の消費判断指標は4,6ポイントから4,8ポイントに上昇した。消費者の現状判断と景気見通しも依然としてポジティブで、1年前よりも高い水準で安定している。

 Ifo研究所のズィン所長は、「景気回復が広く浸透してきたので、2006年は国内需要も上昇してくる」と、控え目ながらも楽観的に予測している。専門家は、業況判断指標がさらに上昇する余地がまだあると見ている。

 しかし、経済専門家の中には、経済データと業況判断のズレを指摘して、楽観的過ぎる予測を警告する人もいる。

2006年3月8日)

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