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3月の失業者数、500万人を下回る

    連邦雇用庁が3月30日(木)に発表したところによると、3月の失業者数は2月より72000人減少して4975758人になった。1年前より29万人減少した(5,5%減)。但し、この減少の半分は1ユーロジョブとジョブセンターの斡旋サービスの強化に起因しているという。今年初めて500万人の大台を下回ったが、減少幅は例年より少ない。失業率は0,2ポイント低下して12,0%。季節調整済み失業者数は9月以来再び3万人増加した。

 旧西独の失業者数は3315567人(失業率10,1%)、旧東独は1660191人(19,3%)。失業手当 II 受給者数は前年同月比15,9%増の5208000人、55歳以上の失業者数は1,2%増の607000人、25歳以下の失業者数は14,1%減の593000人。求人は28,7%増の506000人。就業者数は0,3%減の38271000人。

 ヴァイゼ長官は、「異常に寒かった3月は例年の春の盛り上がりを著しく妨げたが、雇用市場は正しい方向に向かっている」と語った。その理由としては、失業者数がこの1年間で29万人減少したこと、求人数が15万人増えたこと、社会保険加入義務のある就業者の削減にブレーキがかかったこと、今年の経済成長予測がポジティブであることを挙げた。

 しかし、長期失業者の動向にはまだ問題が残されている。長期失業者数は1年間で22万人増えて300万人弱に達した。また、社会保険加入義務のある就業者数が再び2600万人を下回った。前年水準よりも16万人少ない。

 連邦雇用庁は、サッカー・ワールドカップが6万人の職場を創出すると予想しており、その内の約半分はワールドカップ終了後も持続的に保持できると見ている。特に飲食店、ホテル、セキュリティサービスで需要が大きい。連邦雇用庁は今年の平均失業者数を460万~470万人と予測している。

2006年4月10日)

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