ドイツのニュース

3月のIfo業況判断指数、15年来の最高水準

 

 Ifo 経済研究所が3月28日(火)に発表したところによると、 Ifo業況判断指数は予想に反して3月も103,4ポイントから105,4ポイントに上昇した。これは1991年4月以来の最高水準である。

 景気の現状判断は101,9ポイントから105,1ポイントに、今後 6ヶ月の景気見通しは104,9ポイントから105,7ポイントにそれぞれ上昇した。輸出ブームの加工業だけでなく、建設業と小売業でも景気回復が顕著であった。これは国内需要の改善を示している。電気・電子工業でもここ5年来初めて、内需の大きな改善が感じられるようになったという。

 Ifo研究所のズィン所長は、「景気上昇は引き続き安定している」と語った。Ifo研究所の専門家は、業況判断指数の 4ヶ月連続の上昇は景気回復の強まりと広い浸透を示すものと評価しており、今年上半期はドイツ経済が力強く成長すると予測している。また、人員削減が止まったと楽観的に見ている。ドイツの経済研究所は今年の経済成長率を1,5%~2%と予測している。

 グロース連邦経済相は、「景気回復が広く浸透してきた」と述べ、連邦政府の改革路線が景気回復に寄与していることを強調した。一方、3月のIfo業況判断指数の低下を予想していたアナリストは、企業が現実よりも楽観的に判断しているのではないかと懐疑的な見方をしている。

2006年4月10日)

戻る