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3月の物価上昇率、1,8%に低下

   連邦統計局の発表によると、ドイツの消費者物価上昇率は3月に1,8%に低下した。これは昨年夏以来の低水準である。2月の物価上昇率は2,1%だった。平均すると、2月よりも高くなった物はないという。

 3月の消費者物価動向では、ここ2、3ヶ月間に見られるように、エネルギーとタバコが1年前よりも著しく高くなっている。電気やガスなどの一般世帯のエネルギー価格は1年前よりも13,5%も高くなった。ガソリンは9,5%高。エネルギーが物価上昇の約半分を担っている計算になる。また、タバコもタバコ税引き上げの影響を受けて、平均以上に高くなった。

 それに対して、パッケージツアーと休暇用住居の価格が季節調整済みで低下した。果物と野菜も安くなった。さらに、靴や家具、テレビなどの中期的・長期的耐久消費財も安くなったことから、インフレ率が全体的に低下した。

 一方、エネルギー価格が昨年中に急騰したことも今年のインフレ率の低下に貢献することが予想される。但し、エネルギー価格がさらに上昇すれば、この効果も薄れてくるという

2006年4月25日)

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