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2004年生まれの女子の平均寿命は90歳

    連邦統計局の新しいモデル算定によると、ドイツの平均寿命は1871年の2倍になった。2004年生まれの男子の平均寿命は、死亡率の大幅低下を前提とする新モデル算定(1970年以降の傾向と1871年以降の傾向の組み合わせに基づく算定)では 84,9歳で、過去135年間の傾向に基づく保守的な算定(死亡率の低下幅が少ないことを前提とする)では 81,7歳である。女子の平均寿命は 90,4歳(87,8歳)。1871年生まれの男子の平均寿命は39,1歳、女子は42,1歳であった。

 2004年生まれの子供は今の大人よりも長生きする。1950年生まれの男子の平均寿命は72歳で、女子は79歳、1970年生まれの男子は78歳、女子は85歳である。研究者によると、遺伝学的には人間は100歳以上になることが可能である。過去100年間に平均寿命は毎年3ヶ月ずつ上昇してきた。

 平均寿命の上昇には医学の進歩と健康を促進する生活習慣が大きく作用している。2004年生まれの男子では、その約92%が少なくとも65歳に、62%は最低85歳になると予想される。女子の場合は96%が65歳に、80%が85歳になるという。2004年生まれの男女が65歳で年金生活に入る場合、約20年間、年金受給者として生活することになる。

 一方、民間年金保険会社は連邦統計局よりも楽観的な算定をしている。民間年金保険会社の算定によると、新生児の平均寿命は男子が98,5歳、女子が102,4歳に達する。これは、過去10年間の傾向に重点を置く算定であるためで、民間年金保険会社の被保険者は国民平均よりも収入が高く、平均寿命も高くなることに起因している。

 しかし、様々な算定方法があるものの、女性の平均寿命の方が男性よりも長いことでは一致している。これは主に、女性の方が一般的に健康に気をつけ、バランスのある食事をし、体重に気をつけ、医者に行く頻度が高い(ガン早期検診など)ことに起因している。男性の方が健康に無頓着で、アルコール量が多く、脂肪分の多い食事を好み、喫煙者が多いという。

2006年4月25日)

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