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5月の失業者数、大幅に減少

   連邦雇用庁が5月31日(水)に発表したところによると、5月の失業者数は4月より255000人減少して453万5317人になった。これは東西統一後最大の減少幅である。2005年5月より349000人少ない。季節調整済み失業者数は459万6000人に93000人減少した(旧西独が5万人減、旧東独が43000人減)。失業率は0,7ポイント低下して10,8%。

 旧西独の失業者数は155000人減の3045514人(失業率9,2%)、旧東独は10万人減の1489803人(17,4%)。失業手当 II 受給者数は前年同月比11,1%増の5247000人、55歳以上の失業者数は2,6%減の575000人、25歳以下の失業者数は14,4%減の507000人。求人は28,0%増の565000人。就業者数は8000人増の38564000人。

 ヴァイゼ長官は失業者減少の要因として、長期失業者の1ユーロジョブを挙げた。1ユーロジョブに従事している期間は失業者は失業者統計に把握されない。また、失業申請者の減少傾向がここ2、3ヶ月間継続していることも要因の一つである。失業を申請している失業手当 II 受給者数は292万人に59000人減少した。企業の人員削減は鈍化しているが、まだ止まってはいないという。ヴァイゼ長官は早まった楽観視を警告して、「雇用市場の活性化にはまだ経済の推進力が十分でない」と語った。

 3月の社会保険加入義務のある就業者数は2591万人で、1年前よりも88000人減少した。ミニジョブ従事者も含まれる就業者数は4月に約3860万人と、安定している。

 連邦雇用庁は6月には雇用市場の転機を期待しており、3ヶ月連続で季節調整済み失業者数が減少すると見込んでいる。また、今年の年平均失業者数は460万人と予測している。

2006年6月13日)

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