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6月の Ifo業況判断指数、再び上昇

    Ifo 経済研究所が6月27日(火)に発表したところによると、6月の Ifo業況判断指数は予想に反して再び105,7ポイントから106,8ポイントに上昇した。これは1991年2月以来の最高水準である。

 景気の現状判断は、依然として好調な景気展開を反映して、107,3ポイントから109,4ポイントに大きく上昇した。今後6ヶ月の景気見通しは104,0ポイントから104,2ポイントに僅かに上昇した。

 Ifo業況判断指数の再上昇は経済回復が予想以上に安定していることを示していると Ifo研究所は見ており、今後も景気上昇が進むと予想している。ドイツ経済は第2四半期に力強く成長したという。

 経済専門家によると、サッカー・ワールドカップによる小売業の売り上げ増が景気回復を後押ししている。製造業と建設業も改善した。それに対して、卸売業は高水準で停滞、サービス業は22,5ポイントから21,0ポイントに低下した。

 小売業と建設業の改善は、輸出だけが景気を支えているのではなく、内需も上向いてきた証拠だと Ifo研究所は評価している。長引いていた投資の停滞が徐々に解除され、企業は再び投資をし始めたという。

 経済専門家は、景気展開のカギになるのは2007年1月1日の付加価値税引き上げの影響で、少なくとも2007年初頭は消費が顕著に低下すると予想している。

2006年7月11日)

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