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ドイツ、人口減少時代を迎える

   連邦統計局の発表によると、ドイツの人口は2005年末現在、前年比0,1%減(6万3000人減)の8243万8000人であった。人口減少の主因は低い出生率で、亡くなった人の数が生まれた子供の数を14万3000人上回った。この自然減少分を移住者超過分(7万9000人)で埋め合わせることができなかった。

 連邦統計局によると、1990年のドイツ統一後は継続的に、亡くなった人の数が生まれた子供の数を上回っていたが、この自然減少は移住者の増加で相殺されていた。ところが、2003年からはその傾向がストップし、移住者増加で埋め合わせることができなくなった。自然減少は1990年が1万6000人、2003年が14万7000人。

 特に旧東独における人口減少が顕著で(0,7%減(8万9000人減))、最も減少幅が大きかったのはザクセン・アンハルト州(1%減)である。それに対して、旧西独は停滞気味で、ハンブルク、バイエルン、バーデン・ヴュルテンベルク州では僅かに増加している。ベルリンも0,2%増であった。

 2005年は1969年以来初めて、外国へ移住するドイツ人数(14万5000人)が外国から移住してきたドイツ人数(12万8000人)を1万7000人上回った。また、57万9000人の外国人がドイツに移住し、48万4000人の外国人がドイツを去った。この外国人増加(9万6000人)と移住によるドイツ人減少(1万7000人)から、移住者による人口増加は7万9000人になった。しかし、3年連続して、移住者による人口増加で自然減少を埋め合わせることができなかった。

2006年7月31日)

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