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ドイツ国籍を取得した外国人数、1998年来の最低水準

   ドイツでは2005年に11万7240人の外国人がドイツ国籍を取得した。前年よりも約1万人少ない。これは1998年以来の最低水準である。国籍法改正に伴い、2000年の18万6700人をピークに、その後は継続的に減少している。2002年は13,2%減、2004年は9,6%減、2005年は7,8%減。

 ドイツ国籍を取得した外国人を出身国別に見ると、トルコ人が全体の28%弱で1位(3万2661人)、2位がセルビア・モンテネグロ人(8824人)、3位がポーランド人(6869人)だった。次にロシア人、イラン人、イラク人、モロッコ人、ウクライナ人、アフガニスタン人、カザフスタン人、イスラエル人が続く。

 トルコ人(27%減)、イラン人(30%減)、アフガニスタン人(23%減)の帰化が前年よりも大幅に減少したのに対して、セルビア・モンテネグロ人(150%増)とカザフスタン人(106%増)の帰化が著しく増えた。ドイツで最大の外国人グループを形成しているトルコ人(176万人)の動向が帰化総数に大きな影響を及ぼしている。ドイツのトルコ人社会の代表者によると、ドイツ語テストと帰化コースへの参加など益々高くなるハードルが帰化を望む外国人を躊躇させているという。

 8年以上の滞在と滞在許可という帰化条件を満たしてドイツ国籍を取得した人は全体のほぼ3分の2を占めている。この条件よりも早く帰化できる、ドイツに住んでいる妻ないし夫と未成年の子供は前年比13,6%減の約1万7200人だった。

2006年7月31日)

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